少し前に買った「地獄の思想」を帰省してからも読み進めていたのだが,1/3 くらい読んだところでもう読むのがしんどくなった.仏教をベースとした日本人の思想には地獄の観念が我々が思っているよりも根元に近いところに根付いている,という仮説を多面的に説明することを狙った本なのだが,仏教の歴史や系譜に関してそこまで深い知識がない自分にとってはあまりに冗長な内容になってしまう.テーマとしては興味深いので出だしは楽しう読めたのだがもうきつい.
このような本に出会った時,最後まで読むかやめてしまうかの葛藤が始める.今回は休暇中で気が大きくなっているせいもあるのか,読み終わらずに新しい本を kindle で購入するという選択をした. 買ったのは闇の脳科学 「完全な人間」をつくる.同性愛やサイコパス等の特徴的な精神状態を「治癒可能」なものとしてみなし,電極を頭にぶっ刺して電流を脳の特定の部位に流そうという,一瞬耳を違うような実験を繰り返してきた学者の実話.
やはりある程度,科学チックな本の方が読みやすいな.あまり本の内容が偏りすぎるのはよくないのだが.
実家では基本常にテレビがついているのでいやでも目に入る.チラッとみたニュースで体感ではまだ最近な気がするがすでに着任して 4mo ほど立っているらしい菅総理が年末年始には自粛してくれ的なことを言っていた.ただ,この人も先日,有名人を集めてどう考えても不要な会合をしていたことがバレてしまっていたのでその言葉に説得力が一切ない. 結構著名な人が来ていたみたいなのでバレてしまう可能性は考えられた気がするのだが,なぜこのタイミングでそんな会食をしてしまったのかが全くの謎である.これまでも全然気にせずに楽しく会食してきたうちの一つがたまたま今回バレてしまっただけなのだろうか. いずれにしてもこの辺の危機管理能力があまりに低い人が多すぎるきが政治家にはする.人気商売的な側面が強いことを正確に認識していないのだろうか.
午後から散歩に出て,江津湖と水前寺公園を歩いた.ざっくりとした目的地は通過して折り返して家に向かい始めたところ,交差点で信号を待っていたら少し離れたところの歩道でおじいさんが痙攣を起こして急に倒れた.軽くパニックになって救急の電話番号が 119, 199, 911 のどれか分からなくなったので一緒に歩いていた母に確認をとって 119 にかけた.電話はすぐにつながったがおじいさんは痙攣を起こしていたのでどうしたもんかとすぐにでもやるべきことを教えて欲しかったが,まず当然だが現在地の確認を丁寧にされ,7min ほどで到着すると言われた. 幸いにも場所は大通りで,結婚式場があったので場所を伝えるのは簡単だった. 呼吸をしているかどうかまず聞かれ,お腹が上下に動いているかの確認を頼まれた.最初は痙攣していたので分からなかったがそれも止まって,その後,少しの間全然体がうごかなかったので息をしていないかと思ったがすぐに少し上下を始めたのでよかった. 呼吸の確認の後は自分の名前を聞かれて,倒れている場所が車とかの関係で危なくないかの確認,息が止まったらまた連絡してくれと言われて電話を切られた. まさか切られると思っていなかったので焦った. その後に二人の若いカップルが車をわざわざ止めて参加してきた. 女の人がすぐに駆け寄ったのでこれは看護師か?と思ったが全然そんなことはなく積極的に声かけをしていたがプロな感じでは全然なかった. さらに大通りの近くだったので2台くらい車が止まって大丈夫か聞いてきたが,別に救急隊から頼まれたこともなかったので大丈夫もクソもない. ランナーが立ち止まって,血が上るから頭を上げた方が良い,とか言ってきたが自分が電話したタイミングで,頭が少しだけ歩道の段差で下がっているがそれは動かさなくて良いか,ということは聞いていて何もしなくて良いと言われていたのでランナーには大丈夫であろうと伝えた. 結構,いろいろみんなしたがるが,その辺の判断基準はなんなのか疑問である.自分の判断んでぶっ倒れている人に関与する自身がすごい.自分は救急隊に言われた通りただ呼吸が止まっていないか確認しながらただ突っ立っていた. 倒れた近くにスマホが落ちており,光彩認証みたいで,目は開いていたのでロックを開いて家族とかに連絡しようと思ったが解除できなかった. 途中参加の女の人はどうも気になったらしく頭の下に自分のコートを引いてあげていた.その途中でその人の手に血がついたことでおじいさんが出血していたことに気付いていたが,他人の血を触ることに特に抵抗がないみたいだったがすごいな. わちゃわちゃしていると 7min はあっという間で救急車が到着した.到着後,隊員らは意識と脈,呼吸を多分確認して割とすぐに車に乗せていた. その後,自分と倒れた瞬間まで見ていた母に,倒れ方,痙攣の種類(どこが痙攣していたか)を聞いて解散となった. 意外とあっさり解散だったのでそのまま家に帰った.下についた時に携帯を見たら同じ番号から電話が2回来ていたので掛け直してみたら警察だった. 自分の名前,生年月日,住所を聞かれた.そこまで聞く必要があるのか不明だが断ることもできずに回答した. それからおじいさんが倒れた時に周囲に人がいなかったか,顔見知りかと聞かれた. 多分,事件性がないのか調べているのだろう.
とにかくひたすら焦った.解散してから足が少し震えていることに気付いた. が,電話で結構詳細に状況を伝えることができたと思うしかなり冷静に対応することができたと思う. 通報時に呼吸をもししていなかったらマッサージを頼まれていた気がする. そうだとしたら冷静に対応できたかだいぶ怪しい. ただ,警察から電話来た時に身元がわからないと言っていた. 携帯がロックされていても緊急連絡先くらいは第三者からアクセスできるような実装になっていてもいいな.