昨晩はやたらと夜中に目が覚めてしまった.最近多い気がするな.ちゃんと寝るための用意はして,寝る前 30 min はディスプレイを見ないようにしているのだが.入眠は割とちゃんとできたとしても夜中に目が覚める.特段寒かったりしなくて快適な環境ではあるとは思うのだが.

また別の募集に応募するために cover letter 書いている.この募集は cover letter に含めて欲しい内容が明示的に書いてあるので書きやすい.が,プロジェクトの内容が NLP w/ bias & stereotype で,いまいちうまく分野感を理解できていないところなので難しい.アプリケーションとしては重要なのだが,それに対する研究の立ち位置というのがよくわかっていない.

Language (Technology) is Power: A Critical Survey of “Bias” in NLP

この論文では自分の違和感をこれまでに公開された 100+ の論文をメタ分析することで,それらの扱っている問題や提唱していることが現実問題と乖離していることを示している. これはまさに自分が感じていたものを説明してくれている. bias に関しての研究というのは,NLP 研究の成果が世界におけるそれを加速させている側面があると思うのだが,それを解決するためのアプローチがあまりにそっぽを向いてしまっている. BERT の性能改善とかは,現実問題と乖離してしまっていたとしても,モデル自体の精度が上がっていればなんとか正当化することができるが,bias に関して,重要でない問題に対して研究者たちが小さな精度向上競争をしているのは時間の無駄にしか思えない.

ここまで悪く書いたものの,この分野においてアカデミックのポジションから全くできることがないとは思っていなくて,企業ではなく大学でやる価値のあることもあると考えているので,その内容を cover letter にはまとめようと思う.

五月にゴジラとキングコングが喧嘩する映画が公開されるらしい.ストレンジャーシングス主役の女の子とか小栗旬が出るみたい.ストーリーは置いておいて,生物学者が真面目にどっちか勝ちそうか考えている記事があって面白い.実在する生物と比較していろいろ考察しているが,そんなことしなくても,どう考えてもゴジラが勝つと思うのだが,破壊光線出せるし.映画のストーリー的にはゴリラの方が人間の味方っぽいので最終的には勝つのだろうが,そんな忖度をしなければゴジラでしょ.そもそも「ゴジラ」の名前の由来が「ゴリラ」+ 「クジラ」なので,ゴリラを超えるのは当たり前.ビームも打てるし.どうせ映画ではキングコングが人間と協力して汚い手を使って勝つんだろうな.日本資本で映画を作り直してゴジラがひたすらキングコングをボコボコにするバージョンをぜひ製作してほしい.

橋本さんの大学存在意義論を読んだ.この人はもっと論理的な論を展開する人な気がしていたが割とこの文書はよくわからないところが多い.顔と声,雰囲気で戦っているので読者のペースで処理されるテキストベースだとボロが出てしまっているな.テレビ等を主戦場にしている人なのでしょうがない気もするが.

大学に行く意義は、受験勉強を通じて事務処理能力を高めることにある

と,書いてあるが.この人がどんな大学生だったのか気になるな.これだけ名声という意味では成功している人なので,学生時代にはいろんな経験をしているだろうなと推測していたが,そんなことはなくつまらない時間を過ごしていたのだろうか.発想が楽しい大学生活を過ごした人のそれではない.この人ほど上昇意識が高くない自分であったとしてももっと色のある大学に行く意義が言える気がする.

いったん教授になれば定年までそのポストが保障されるような大学の世界で、教授たちの力が伸びるわけがない。

という記述がある.確かにこの制度に乗っかってだらだらしている先生はいるのかもしれないが,テニュア制度の基本的な考え,現状を理解できていない気もする. 確かに今の時代における大学の形は見直される必要があるとは思うが,少なくともこの記事に書かれている内容はあまり説得力がないな.

夜は大学友人との定例.