家の空気清浄機

数年前の誕生日かなんかのタイミングで親から空気清浄機をもらった.部屋がすごく汚かったのを見られ,それが健康に被害があるレベルだと判断されたので,とりあえず空気だけでもきれいにしておけとの理由から.

大学を卒業したタイミングでスーツケース一つに収まるまで持ち物は減らしたのだが,この空気清浄機は残した.大きいのでスペースを取るのだが,今でもダイニングテーブルの下で空気を清浄している.

空気清浄機は SHARP の KI-GS50 というもので,調べてみたら 4 万円くらいするしっかりとしたもので,23 畳の部屋の空気をきれいにできるらしい.当時自分が住んでいた賃貸は 5 畳だったので完全なオーバーキルである.

これにはいろんなモードがある.

タンクに水を入れれば加湿でき,寝るときに音抑えたかったら「おやすみモード」がある.

自分は普段,手動でモードを切り替えることはせずに,「おまかせ」にして空気清浄機に必要に応じて動作方式を変更してもらっている.これにしておくことで,普段は割と静かに,ホコリとかがまったりしたときには「パワフルモード」になる.例えば部屋でホットプレートを使って焼肉をしたりしてもモードが切り替わり一気に空気を清浄化してくれる.非常に便利である.

大体の場合,パワフルモードに切り替わるときにはその原因が焼肉のように明示的にわかる.だが,去年の中頃に気付いたのだが,たまに原因不明で急に空気清浄機が大きな音を立て,全力で空気を清浄することがあることに気づいた.

何度かその状況を丁寧に観察してみたところ,自分が近くで放屁した数秒後にパワフルモードに切り替わることに気づいた.

同居人が部屋を離れている隙に,腹部に力を入れ状況を何度か再現してみたが,やはり 8 割くらいの確率で反応する.

さらに,その放屁が音を伴うものであっても,いわゆる「すかしっぺ」であっても反応することがわかった.つまり,人間に気づかれないように放屁してもこの SHARP の機械にはバレてしまうってことである.

空気清浄機の仕組み

もちろん目には見えない屁の存在にすぐに反応する空気清浄機の性能に感銘を受けて,その仕組みについて調べてみた.

基本的な仕組みは想像していた通りだった.非常にシンプルに室内の空気を吸い込んで,マシン内の複数フィルターを通すことで汚れをひっかけて,濾過された空気を排出する.我が家にあるモデルでは,3 ツノフィルターを持ってしていろんな種類の汚れを収集してくれている.外側から「ホコリブロックプレフィルター」,「ダブル脱臭フィルター」最後に「静電HEAPフィルター」である.

しかし,SHARP の空気清浄機にはこれらのフィルターからのアプローチの他にさらなるテクノロジー他搭載されている.それがテレビ広告等でも耳にしたことがある「プラズマクラスター」である.

その仕組みの紹介は SHARP 公式ページがわかりやすい.つまり,不安定な存在である「イオン」なるものを生成・放出し,それらが安定するために空気中のゴミと結合して,そのゴミの臭い成分糖を分解するとのこと.これはすごい.空気清浄機に直接吸い込まれることのない浮遊しているニオイ達に対しての飛び道具を持っていることになる.つまり,空気清浄機から少し離れたとこで放屁したとしても,発出されたイオンがその屁成分にくっついてそれを分解できるとしたらもう逃げようがない.SHARP の実験では 5 ~ 20 畳の空間で試しその性能を確かめているとのことなので,7 畳くらいの今の部屋に漂う屁はひとたまりもないだろう.

ニオイセンサーの仕組み

次にセンサーの仕組みついて調べてみた.放屁後,割とすぐに強力モードにはいるので感度は結構高い.直感的にフィルターにたくさんものが引っかかって空気の通りが悪くなることをトリガーにしていると予想したので,空気清浄機の背面にある吸引部をクッションで覆ってみたりした.が,これでは反応しなかったので,割と複雑な仕組みになっていそう.

実際の仕組みはここでわかり役解説してある.ざっくりまとめると,「センサー素子にニオイがぶつかると抵抗値が変化する」仕組みを使っている.ニオイがぶつかると抵抗が小さくなり電気が流れやすくなるみたいなので,放屁したら明るくなる電球を作ったりできるのかな.逆に酸素が多いと抵抗が大きくなるみたい.

まとめ

空気清浄機の近くで放屁した後に,センサーが反応して同居人にバレることを防ぎたかったら,吸引部に酸素ボンベを噴射すれば良さそう.