中国文明の歴史

by 岡田英弘

Review: ★★★

中国へ行くにあたって読んでみた。とにかくこの国の歴史は複雑でたくさんの人、地名とかの固有名詞が出てきては消え、大まかな流れしか理解することができなかった。この本もまたあまり初学者には親切ではなく、ガッツリ全てを書き下すような構成になっている。また近代は、

私の定義では、「中国文明」は、紀元前二二一年の秦の始皇帝の中国統一にはじまり、一八九五年の日清戦争における日本の勝利、清国の敗北までを指す。それ以前の先秦時代には、もちろんまだ中国は成立していないし、それ以後の現代には、中国の伝統の文明は断絶し、それに代わって日本版の西洋現代文明の時代になった。それが現在でも続いている。

とのことでこの本ではほとんど触れられておらずわからずじまい。

ただこの本を読んでいたおかげで、その文化の複雑さと多様性を中国にいる間に感じることができたのはよかった。