去年の二月に家賃を下げるために大学の卒業を待たずに引っ越し,それからひたすらリモートワークをしてきた.たくさんの困難を抱えている人がいる中自分は毎日平穏な生活を遅れているので非常に幸せである.
だが,ふと思ったのが,日常の中のドラマに遭遇する機会が圧倒的に減少している.キャンパスで生活していたときは,発狂して雄叫びを上げている教授や,酔っ払って騒ぐ学生,繰り広げられる遊戯王大会,等たくさんのドラマを見ることができた.ほとんどは自分に関係ないし,大体は迷惑なくらい.
でも,いざそれらが全くない生活になり,ふとそれらを目にすることがなかったことに気づくと急に寂しい気持ちになった. 去年一番のドラマとしては,カワセミが川魚を捕まえる瞬間を見れた,くらいでカッコ良い瞬間ではあったが,教授が発狂して雄叫びを上げているところを見たような複雑な高揚感を感じることはできない.
自分は,大学で十分そんな生活を送ることができたので,とりあえず去年と今年は「休憩の年」として捉えることができるが,今の新入生は非常に気の毒である.くだらないことだが学びはたくさんある日々のドラマを体験するためにも,今のリモートメインのスタイルは大変だと思うが,できる限りドロップアウトしないで粘って欲しいと,大学大好き派としては思う.
中退して不利な履歴書で就活に苦しむくらいなら,休学して学費を抑え,問題を先送りにし,適当なバイトで日銭を稼いだり,就活してみたりする方が良いのではないか?,と思った.少なくとも自分の母校では休学すれば学費は全くかからず(しかし学割は使える)だったので.
大学に通っていなかったら働いていなければならない,という日本ならではの呪縛が,この状況下で中退という選択肢を取らせている気がする.学費がかからないなら,少なくとも満足できる就職が確定するまでは大学に属していた方が良いと思うが.