去年の八月末に飛行機に乗ってドイツに博士号取得のために移住して一年が経った。 ここに毎日日記を書いているし、旅行したり、コーヒー飲んだりするたびに記録しているのであまり追加で書くことはないが、簡単に感想をまとめておく。

仕事

ちゃんとした研究をしたことない状態から開始した割にうまくやれた初年度であったのではないか、と思うことにしている。 割と早い段階でテーマを決め、それに直接関連したプロジェクトで論文を書き、自分の分野にバチっとハマった学会ではないが受理され、初国際学会参加することができた。 どんなレベルでもいいので論文を書くというプロセスを早い段階で経験したかったのでこのスタートはよかった。予想どうり論文を書く、それを発表する過程でたくさんの発見があった。 今後のプロジェクトに間違いなくこれは生きてくると思っている。

今は割とチャレンジングなプロジェクトを進めているがこれもまあそのうち着地させることができると思っている。

ヨーロッパスタイルの働き方も自分にはあっていて、昼休みは長めに取り、コーヒーブレイクも午後にはさみ、金曜日には少し早めに上がり、長めの休暇も罪悪感なく楽しんでいる。 博士がこんなにのんびりしていていいのかとたまに思うことはあるがまあ楽しいのでいいだろう。

遊び

前からわかってたことではあるが、やはりヨーロッパ、特にドイツは旅行に最高であった。 自分が住んでいるマンハイムは特にアクセスがいろんな場所へ良い。

ワイフがドイツに合流してからの 3 ヶ月で 4 カ国、15 都市くらいは回った。 多分来月にはイタリアに行ってマリトッツォを食べてくる。

博士の給料が割と良いかつ、ドイツは物価が他のヨーロッパ諸国と比べて高めなので海外旅行がしやすい。今後も攻めの旅行をしていく。

研究室の外にほぼ知り合いはいないが同僚が良い人ばかりなので仕事時間外や週末でも彼らと遊んでいる。

生活

ドイツの電車は多くの日本人にとって受け入れ難いものであると思う。一年たった今でも毎度電車に乗るたびにイライラする。ほぼ毎回遅延するし、電車自体が直前にキャンセルされ消えて無くなることもある。 これは本当にどうにかして欲しいところだが、多分改善はされないので一緒に生きていくしかない。

またドイツ料理は日本人の舌にはあまり合わない。利便性を追求した結果、非常にシンプルな物ばかりになっている。ただ、地理上、うまいイタリアンが普通にあるのは良い。 し、日本の調味料も少し割高だが手には入るので自炊すれば大丈夫。旅行のための節約にもなって一石二鳥。

ドイツ語はまだまだ超基本しかわからん。が、学習自体は楽しいので頑張って継続していきたい。

現地人は基本的に良い人らだと思う。 住んでいる街に外国人が多いので特に日本人として目立つこともない。

もちろん物事は日本にいた時ほどスムーズには進まないが、しっかり給料をもらいつつ博士をやれていることに感謝しつつこれからも生存したい。