一昨日昨日からの継続.

今思えば,この高校の時にやった実験がそれまでの体験の中で,初めて自分で頭を使って行動したものだった気がする.当然だがそれまでの学校での学習は先生から指定されたタスクをこなすだけ.「学活」みたいなもう少し自由度のあるものもあったが,それは問題自体に当時は全く興味が湧かず特に自発的に行動した記憶はない.

そのような状態だったので,最初にこのグループでの研究活動が始まったときは相当どうして良いか分からずに手探り,というか適当に行動していた気がする.それでも少しずつ当たりをつけて対象としている問題に対して,効果のありそうなアプローチとか,自分たちの実験環境下での結果を他の実用的な場所に適応したらどうなりそうか,とか考えてみてとても楽しかった.

さらに,プロジェクトとしては最後の全体発表会で他のグループと競争して勝ちたかったので,発表の準備もだいぶ時間をかけてやった記憶がある.サッカー部を休みまくって作業していたので顧問が少し機嫌を悪くしていた.

発表会でクラス内の数グループの中ではあるが一番になれたときはだいぶ嬉しかった.

そしてその成果を全国大会として横浜まで持っていって発表した時に,他の都会の学校のプロジェクトの完成度と比較してやたらと落ち込んだ. 全部の発表を英語でしているような謎のおしゃれ学校とかもあって衝撃を受けた. そんな学校たちの人たちは今どうなっているのだろうか?あのままエリート路線を進んだらどうなるのだろうか. 田舎出身庶民からは全く想像がつかない.

詳細は別の機会に書きたいが,横浜で宿泊したのだが,発表会会場で知り合った英語ペラペラの台湾人が部屋まで来てだいぶ遅くまで喋っていた.とは言っても自分らは全然英語ができなかったので紙とペンやジェスチャーを多用した大変なものだったが.このうちの台湾人の一人は数年前調布に住んでいる時に訪れてくれた.

とにかく,このサイエンスハイスクール制度が提供してくれた経験が結構自分の中の今の考え方?楽しみを見つける場所に関連している気がする.よく分からん問題に対して手探りでアプローチをしていくことの楽しさを初めて感じたのは間違い無くあの期間だった.

母校では今も継続しているみたいなので,客観的に今,高校生がどんなことをしているのかみてみたいな.当時の担任がまだいるかさえ知らないし,全然挨拶にもいっていないがいつか機会があったら行きたいな.

なんだかんだ三日にかけて一つのことを思い出しつつ描いてみたが特に落ちもなくよく分からん着地をした.まあ自分の中で大事なイベントだったので定期的に思い出してその解釈を試みるのは楽しい.(日記とは)