- 背景
- なんで日記を公開し始めたのか
- 一年続けてみての感想
- 何かしらの効果はあるのか
- 写真との比較
- どんな人におすすめできるか
背景
数年前からちょくちょく日記を書いて公開していたのだが,去年の五月から毎日更新するようにしてみて,それがなんとか一年継続できたので簡単に振り返ってみる.
なんで日記を公開し始めたのか
一番最初の日記投稿を見てみると 2018-11-23 のちょうどブラジルに留学していた時である.この期間は日中は大学で作業,夜は遅くまで飲酒しながらシェアハウスの現地学生らとだらだら,週末はひたすらパーティー,で一見忙しかったのだが,生活中の写真をあまり取れなかったので記録としてテキストで書き始めた.
当時は自分はポルトガル語がほぼできないし,自宅では日本語はもちろん英語すら十分に通じず楽しくもかなり大変だったのだが,日記を見てみと淡々と書いてあるのがなんか面白い.
ブラジルから帰ってきてからも少し継続していたのだが,そこから先はだいぶ細切れである.
そこから去年の夏頃, 2020-05-27 から再開し,一年毎日継続することができた.この日の内容を見ればわかるが,なにか面白いことがあったからそれを記録として残そうとしてわけではない. コロナが完全に流行り始めて外出の機会が劇的に減り,さらに新生活を開始した場所が最高に田舎だったので,毎日が平坦で時間だけが過ぎるように感じることを危惧して開始した.
一年続けてみての感想
もともと開始した目的である,「毎日を平坦に過ごすことを回避したかった」,ってのはある程度達成することができた.
田舎に住んでいて,コロナ禍で外出しないにしても,毎日何かしらの小さな出来事は必ず起きる.物理的なイベントして発生しなくても,ニュースや論文を読んだり,ただただ思ったこと,とかまで含めれば,必ず何か書き留めることが発生する.
引きこもりニートなのに毎日そこそこの分量を書き続けたのは結構すごいと思っている。
去年の年末に,2020 年の日記のベストタイトルを決定したのだが,これをみてみると,内容は本当にくだらないものが多い.
11月27 にはアルフォートとのチョコだけ先になめてみた,みたいなことが書いてある,本当にくだらない.だがその日にはアルフォートのチョコだけ舐めると結構苦いことを発見したことでテンションが上がっていたことを覚えているし,半年後の今,当時のことを思い出すのも面白い.
とにかく,内容はおいておいて,毎日日記を書くために何かしらに対して思考を巡らせる習慣が身についのたことで少しだが生活が楽しくなった気がする. それにとにかく後から振り返るのが楽しい.
一年継続することができたので,ちょうど一年前どんなことをしていたのか振り返ることができる.生活スタイル上,イベントが発生することが少ないので,自分のくだらない考えに関してのものが多いのだが,それでも面白い.
何か考えさせられたことに関して書いていたら,一年たってみて,再度それに対して自分の考えがどう変化しているのか確認することができるのも楽しい.
やって良かった点
- たまに昔のを見返すと楽しい
- 毎日更新することによる達成感
- 暇つぶしになる
- インターネットに自分だけの場所(ドメイン)を持つ満足感
やっても得られなかったもの
この記事とか見てみると,日記を書くことで,思考が整理されたり,執筆力が上がったり,と色々な素晴らしいことが書いてある. 自分の日記の運用法のせいもあると思うが,これらのメリットを享受できている感覚は少なくともこと一年で受けることはできなかった. 書いている途中で思考はさらに混乱するし,推敲等しなければ書き方が改善したりもしない. 「ポジティブになれる」とかはなんのことを言っているのかよくわからない.
写真との比較
oo をみた記念として写真を撮ることがあるが,経験や思考等目に映らないものは写真に撮ることができない.が,日記という形では保存することができる.
自分の場合,ニュースや論文,何かしらの記事を読んだ時の感想を書き散らかしている.これは写真で残すことはできないし,ブックマークだけ残っていても後から見返すことはないし,その時の感情や意見は残っていない.
これが残っていることでお金がもらえたりするわけではないが,後から見返して楽しい.自分の意見が変化していることは一年間の間でもよくある.
どんな人におすすめできるか
絶対条件として「暇で精神的余裕がある人」がある.仕事で忙しい人は,そもそも思考や行動を振り返ってそれをわざわざ文に変換する時間はないだろう.慣れたとしても実際に脳内のものをテキストに変換するのは時間がかかる.
仕事の裁量が多い,学生や研究者の人,さらには日々の成功体験位飢えている人に進めたい.自分は去年の一年間,ほぼ社会的に宙ぶらりんの状態で暮らしてきたが,日々日記を更新することで多少の達成感を味わうことができた.