数ヶ月前に書いた記事で,作業ログを書くのに Dynalist というアプリが便利であると書いた.
Dynalist が自分の毎日の作業ログを書くのに機能が適していて便利だったのは本心だったのだが,この記事を書いた少し後から違うアプリを使うようになった.Dynalist を作っているチームが同様に開発している Obsidian というアプリである.
開発元が同じということもあってデザインや機能性,操作性が Dynalist と類似していることが多い.なんとなく開発チームもこちらに力を入れている気がしている.
今年の頭から使い始めて,4 ヶ月ほど経過したのでどんな感じで自分が使っているのか,どんな機能が良いのかを簡単にまとめてみる.
基本の使い方.
Daily notes
Daily notes プラグインを使って,daily/
以下に 2021-01-01
みたいなファイル名で毎朝ノートを作成する.
ショートカットを設定すると,cmd-t 一発で今日のノートを作成・開くができるのが便利.
毎日このノートに作業中のメモや,迷子にならないためのコメント,見つけた面白い記事とかを特にフォーマットは気にせずに箇条書きで書いていく.
その箇条書きに community plugin の obsidian-outliner を使うことで,その名の通り,obsidian を outliner として使うためのいくつかの細かい機能が追加されるのが便利. 個人的には,cmd-. と cmd-shift-. で動作する zoom-in と zoom-out が便利.集中して単トピックに関して考え事をしたいときに,他のメモをさくっと非表示にできるのが良い.
さらに別の community plugin である,obsidian-calendar-plugin を使うことで,side panel にカレンダーが表示されて,任意の日付の daily note を一発で開くことができる.先週の火曜日何してたっけな?ってのが一発で解決するので非常に便利. あとこれを使うと,各週に対応した weekly note が作成できる.これは毎週,自分の行動の振り返りをしたり,1週間単位で予定や目標を立てたりしている人には非常に便利. 別記事に詳しく書こうと思うが,自分は毎週月曜日の朝に,その前の週の反省とその週の目標を立てるための時間を 30 min 確保していて,この時にとても便利. template が設定できるので,毎週見直す項目を確認する必要もなく,その週の weekly note を生成したら,自動で入れてくれるのでチェック忘れも出ない.
プロジェクトログ
基本的に毎日の作業のログは daily note に日別に書いているのだが,中長期的に継続するプロジェクトで,それに関したログは一枚のノートにまとまっている方が良い時がある.自分の場合は,割と時間かかる書類の作成や,一つの研究プロジェクトがそれにあたる.
daily note に書いても良いのだが,「このプロジェクトの前回作業は何をしたっけ?」となった時に,前回作業日が前日じゃない時にはその作業日を発見する一手間が発生してしまう.
そんな時は,”PROJECT OOO” のような note を作成して,その中の箇条書きのアイテムとして,その作業日の daily note をリンクしている.
とある研究のプロジェクトログ
箇条書きのアイテムとして,その日の daily note を親にしておくと,後から daily note から backlink を参照して,daily note に作業したことを書いてなかったとしても,ちゃんとそのプロジェクトに取り組んだことが参照できるので良い.
適当ノート
小さな気づきとかは daily note に直接書いているのだが,たまに,「これは後からじっくり考えたいな」的なことを思いつく.これは daily note 箇条書き中の 1 item にしておくのはもったいない気がするので,箇条書き中にはそのトピックの名前からなる note へのリンク書いておいて,実際のコメントは新しく作成したその note に書いておく.
Obsidian にはハッシュタグの機能があるので,このような考え事ノートには #opinion
というタグをつけている.こうしておくことで友人と開催しているオンライン定例で話題が尽きた時に召喚することができる.
まとめ
Dynalist から Obsidian に作業ログを乗り換え,雑多なメモや研究メモもたくさんしながら,公式サイトにあるように,”A second brain” として活用している.たくさんのメモををしているのでサービスが終了したりしてデータの移行が発生したらめんどくさいのだが,Obsidian はメモの保存先にローカルのフォルダを指定することができし,そのデータフォーマットはただの markdown なので,移行にも困らない.これはデータ不安二ストとしては非常に嬉しい.自分はとりあえず Dropbox で共有することで複数の端末から参照できるようにしている.