Trier から電車で小一時間移動して到着した。 気ついたら車内放送の言語が変わっているのはヨーロッパならではだよね。
中央駅からトラムに乗ってホテルの近くまで移動した。GDP 計算でこの国はヨーロッパで最もリッチな国。
それが関係するのかはわからないが、国内の公共交通機関は全部無料で利用することができる。
観光客であってもその恩恵にあずかれるのは素晴らしい。
そして無料だからといってトラムがボロボロ、なんてことは全然なくて、むしろヨーロッパで一番綺麗なのではないかというくらい。
夜になると謎に七色くらいに光る。
ホテルの近くの公園から見えるアドルフ橋。古い街にこの赤でこの形状は合成にすら見える。
その公園にある謎の尻型オブジェ。中に入ると何かしら楽しいことが起きそうなので期待して割れ目に突入してみると少し地面がぬかるんでいるだけでがっかりするのであまり期待はしない方がいい。
公用語はフランス語なのだが、街の至る所にドイツ語があるし、ドイツ人観光客が多いからか、店の店員もドイツ語も喋れる人が多そうだった。この信号用のボタンに関しては、言語だけではなくデザインもドイツにあるものと完全に一致している。
ネットで得た知識では知っていたが、実際に見てみると期待よりも遥かにしっかりと街にレイヤーがある。小さな土地の中で複数層に街が分割されているので、その段差がはっきりと見て取れて面白い。
もちろん上の方が地価は昔から高いのだろう。
最初は元々の土地の形状に沿った結果こんな構造になったのだろうが、これほど明確に上下が可視化された街に暮らしていた人がどのように感じていたのかの想像は興味深い。
ランニングしている人らがたまにいたが、起伏が激しすぎるので初心者向けではなさそうだな。
したから見上げた上のエリア。川も流れており綺麗でのんびりできるのだが、ガッツリ上から見下ろされていたらそれはいい心地はしなさそうだな。
フランスが隣、ということもあり、その良い影響もしっかり受け取っている。王宮御用達とネットにあったこのケーキ屋で食べた、チョコタルトとモンブラン、上品な味がして美味しかった。
ワインも当然有名であり、特に白ワインが盛んに生産されているみたい。いい感じにローカル感が残ったワインバーで現地生産の白ワインとスパークリングワインをいただいた。どちらもとても美味しかった。白ワインはハズレを引くことが多い気がする。甘すぎたり味がしなかったりと。でもここで飲んだものは酸味と甘みがちょうどよくあったような気がする。この二つでは酸味が少しより強いスパークリングワインが好きだった。いっぱい飲んだところで顔が真っ赤になりフラフラしてしまうこの体質が恨まれる。
半ば勢いで決めた旅行先だったが、期待値からの驚き、という意味ではヨーロッパ移住してからの旅行では一番だったのではなかろうか。 あくまで建物はヨーロッパにたくさんある古いそれだったのだが、この層状の地形に立っていることで、他の街とはその独特さで一線を画している。また外国人が多い街ってこともあり英語での活動も不自由はないし、交通機関が無料なのでチケットの買い方を調べたりする必要もない。1週間滞在するほどたくさんみるものはないのだろうが、他の観光地よりも名が知れ渡ってないこともあり、オンシーズンでもそこまでひとで凝ったがえさないのではなかろうか
ちなみに今年に入ってから3度目の海外旅行だが、痛みが伴ってしまうという呪いを解くことはできず、終始足が痛かったし、後半は半ば引きずりつつ歩いた。