シントラでの冒険を終え、電車で再度リズボンを経由して、ポルトに移動した。 リズボンから数時間北に移動する必要があり、若干めんどくさいのでそもそも行くかどうかプランニングの段階では検討したほどだったのだが、結果としてとても楽しかったので行ってよかった。 街の真ん中に大きな川が流れている港町で、海鮮は美味しいし、街は可愛いし、最後に行った大聖堂は立派だった。
一日目
すでに夕方だったので到着後ホテルに向かった。 道中、写真に収めるのは難しかった、のだがなぜか知らんが薄暗いこの街は日本の田舎の商店街のような雰囲気があった。 日中に同じ道を通った時にはその面影はほどんどなかったのでその原因はわからない。 なんとなく煤けたような建物が並んでいるのが、さびれかけた日本の小さな街に似ていると感じたのだろうか。
観光地にもなっている街の中心にマーケット。もう閉館していたのだがかっこよくライトは残っていた。
意外とポルトは店の閉店が早く、10pm くらいにチェックインを済ませてから街に夕食のために出たら食いっぱぐれそうになった。 こんな時に日本の牛丼とかコンビニが恋しくなるよね。 結局、食べたいと思っていたポルトのB級グルメをテイクアウトすることに成功したので良かった。 まあ特段美味しいものではなかったのだが、ローカル感を味合うことができた。
肉とベーコンが挟まった食パンに目玉焼きが載っておりその上からしょっぱいソースをぶっかける。まあ一度食べたら満足ね。
二日目
カモメみたいな鳥の鳴き声と大型車の騒音が若干うるさかったのだが疲れていたのもありしっかりと寝て疲れを取ることに成功した。 ホテルは朝食込みでは当然なかったのでマーケットで食べるために少し早めから行動を開始した。
道中にあったチャペル。外壁が全部タイル張りになっていて変わっている。青と白なんだが思ったよりも可愛いというよりは重みがある。
昨日夜通過したマーケットに行った。
もちろん?おにぎりがあったので食べた。ニンニクナスが入っている。なんか妙な感じがしたが意外と美味しかったし、コメもちゃんと炊けていた。
マーケットで軽く食事をしてからは、コーヒーを飲みに行った。 いつも通り、european coffee trip を参照しつつ行ったのだが、このカフェが多分これまでの中で一番楽しかった。
ここはこの街に住んでいたとしたら毎週行くことになるだろうな。なんとなくローカル常連ぽいおっさんたちも小洒落た感じだし。 いつも通りのフラットホワイトに pastel de nata を合わせ、これもまた勝利を決めた。
ポルトガルは三都市しかみていないのでもちろん国全体に一般化することはできたいのだが、ひたすら坂が多い。
観光している部には景色を楽しむのに都合が良いのだが、ここに住むとしたらどこに行くにもちょっとした運動だし、下がタイルだと滑るのでお年寄りには危険そう。
たくさんの観光客。けど町が十分に広いのであまり忙しなさは感じない。
新しいカメラを携えて綺麗な街をヘラヘラと歩いていたら流石に何かしらの神も痺れを切らしたのか、軽くではあるが調整のための天罰を下してきた。
最後にくらったのは高校生の時の朝の通学に気に入っていたリュックだったことを思い出した。
多分いちばんポルトでアイコニックな場所。一度にいろんなものが見える景色って楽しいよね。そしてやはり水のある街は良い。
いい天気だったのでメインの方の川沿いを少し歩き、写真にも写っている鉄橋を渡り、ワインセラーがたくさんあるらしい反対岸で昼食を食べつつ、ポルトワインをいただいた。 ヨーロッパによくあるタイプの観光地のレストランで待ち時間が長かったのだが美味しかったのでよしとした。
魚のパイスープとタラのグラタンのようなもの。ポルトワインは想像よりも甘く、主に食前に飲むものらしい。
このランチでだいぶ腹は膨れていたのだが、ワイフの事前情報で発見されていた、始祖のカステラを提供している店があるとのことだったので行ってみた。
思いっきりローカル感のある店で、英語が伝わらなかったのだが、商品名を直接見せるのと、拙いスペイン語でこの二つを手に入れることに成功した。めっちゃ甘いし、とろとろしており日本に今あるカステラとは全然違うのだが風味は類似している。これはこれで美味しいのだが、歯にくっつくしちょっと甘すぎるかもしれんな。でもエスプレッソと合う。
甘いも接種して完全に体力を回復したので観光の続きをした。
ポルト大聖堂内での一枚。今回の旅行、ちょくちょくハートを発見することで自分の乙女力を示していった。
そもそもランチが重めで、さらに旅行あるあるなのだが、ひたすら野菜不足していたのでこの日の夕食はスーパーで袋サラダとツナ缶を買って自前海鮮サラダを錬成した。
ツナ缶ぶちかましたのは正解だった。船乗りの歴史が長いからかポルトガルは缶詰文化が強く至る所で専門店があるしスーパーでの品揃えも良い。
これを食べてから、夕日を見るために再度街に繰り出した。
締めのクラフトビール。ポルトガルでクイズ大会のようなことをしていて微妙に盛り上がっていた。
三日目
ポルトを締めくくりリズボンに再度戻る前に、一つ見逃していたサンタ・クラーラ教会を見にいってきた。 入場料がかかるし少し躊躇ったのだがこれは入って正解だった。旅行マグネットも結局ここで買うほどには気に入った。
貴族らに主に利用されていた教会らしく、小さくはあるのだがその中はひたすら豪華だった。
訪れたのは土曜日だったのだが、ポルトでは土曜日にその週に結婚式を挙げるカップルが教会に卵を持ってくる伝統があるらしく、自分らが到着した際にはすでに一つバスケットがあり、滞在中にもう一つのカップルが追加していった。
なんでなのかわからんが面白いね。
有料ではあったのだが、学芸員的な人らが駐在しておりいろいろ質問できるのは良かった。 ポルトガルの教会の特徴、大理石が手に入りにくかったので木材が多用されていること、ドアが後ろではなく横にしかないこと、尼さんがいて説教を聞いていた部屋、教会の前方ではなくその尼さんがいた一段上かつ後方にある締め切られていた部屋のキリスト像が設置されていること、いろいろ解説してくれ面白かった。
もちろん電車で移動する前には、
昨晩チケットを買っていた長距離電車がストライキの結果消し飛んだりしていたのだが、1時間ほどの遅延で無事移動することができたので良かった。